第34回目 ’03/10/10/ 製作者のひとり言
 今年もいよいよシーズンが終わろうとしております。
思えば長いようで短い夏でした。「な〜つのお〜わ〜り〜♪」ですね。
(とはいっても、気温は30℃近く・水温も28℃はありますが。)
これからは、のんびりと潜れるシーズンがやってきます。
マクロ天国やってきますよ〜。レンズを換えて皆さん集まれ〜っ!と。
それはそれで、楽しみでもあるのですが、やっぱり少し寂しい製作者です。

 2003年このシーズン中は、公私共にたくさんの出来事がありました。
「一生に二度と経験することのないであろう」などという、
たいそうな事もあり。さらに、
あまりにもめまぐるしく、色々な事が起こったものですから、
このシーズンは少々バテ気味であります。(笑)
まぁ。わたくしのそんな事はどうでもよいのです。
 
 そのままにしておくのは、あまりにももったいないので、
このシーズン中に経験した、重要な出来事をこの場を借りて、
皆様にご報告をしておこう。と思いまして、
再度、一部始終をご報告させて頂きます。
「マッコウクジラ遭遇事件」です。ではどうぞ。


2003年4月29日(火) 崎本部沖(瀬底島との間)

状況説明(嘘偽りなく正直に記入)
船上待機  製作者
担当ガイド オーナー
ゲストの方 3名
乗船人数  計5名

3ダイブ目のお話。崎本部にてアンカリング(いかりを下ろす)
船上待機中の私、沖合いに大きなゴミを発見。
ぶつかってはいけない、帰りの操船を気をつけなければと、肝に命じる。
その時に船から見える港に人だかりを確認。不思議に思う。
その後何事も無く、船上待機。
ファンダイビングチーム浮上開始。
最後にオーナーが浮上後、乗船。
オーナーが沖合いを見て、私に一言「あれはなに?」
ゴミだと決め付けていた私。やけに冷静に「ゴミでしょう?」
返す言葉でオーナーが大きな声で
「あんな大きなゴミはないでしょ!」・「絶対クジラ!」
視力が悪く、ゴミだと決め付けている私。
「うそですよ、ありえないです崎本部ですよココ」と言いながら、
港にできていた人だかりが、大きくなっている事に気がつく。
その直後、私以外の皆さんが「潮吹いた〜!」
はい。ここで確定。100%クジラ。
今まで、一番興味の無かった私。率先して船上で見張り。


と、以上が発見の状況です。はい。
あとは驚かさないように、ゆっくりと船を寄せて
水中に入り少しだけ観察させて頂きました。
偶然デジカメを持たれていた、ゲストがいらしたのでお借りして撮影。

全体像です。夕暮れ時で分かりにくいですが、
中央の黒い物が、マッコウクジラの背中です。

スノーケリングで接近後撮影した背ビレ(?)
大きさが伝わらないのが残念です。

一番離れた、何とか写るであろう。
という距離で撮ったにもかかわらず、端が切れてしまいました。
マッコウクジラの頭の部分です。ちなみに、
離れ過ぎて、あまりに暗く写ったので、目いっぱい加工してあります。

 少々分かりにくい話題で申し訳ないのですが、
沖縄で観察できるクジラのほとんどはザトウクジラとなり、
マッコウクジラと出会える事など、皆無に近いのです。
陸地に近いところで観察できる例も、少ないのではないでしょうか?
と、こんな事もどうでもよいのです。
 実は私、産まれて初めて、クジラのそばで泳いでみたのですが、
その感想は?と言いますと「とにかく怖いです。」(笑)
私はスリル満点な出来事が嫌いではない、といいますか、
どちらかというと、結構好きなほうなのですが、
私の我慢の限界を超える怖さでした。あれはいかんです。
ちなみに2枚目の背中の写真は、半泣きで撮影してます。(笑)
なにが怖いか?と言いますと。
1:とにかく大きい
2:肉食性の歯クジラである
3:人間を見ても怯えずに、全くの無視をする(進行方向を変えない)
4:その他、意外と危ない奴だというのを中途半端に知っている
などの理由によります。
 私自身が大変怖い思いをし、なにかあってからでは遅いので、
乗船されていたゲストの方には、大変申し訳無かったのですが、
入水はお断り致しました。

後の水族館の発表では体長は12m程、
おそらく、浅瀬に迷い込んできたのではないか?というお話でした。
その後クジラは、船の誘導により無事に沖へ逃がされたそうです。

 沖縄のさらに本部という地域で、こんな出会いがあるとは
思いもしなかったので、大変感動するとともに
「海はつながっている」という冗談が、本当に起こってしまい、
もう笑いにしかなりませんでした。いやぁすごい・すごい。
その後2・3日仕事をしていても、興奮さめやらずで、
ゴールデンウィークの真っ最中だというのに、ボーっとしてしまい、
オーナーに「しっかりしなさい」と、
軽く叱られてしまったのも、ご報告しておきましょう。(反省)

以上です。こんな事も起こるので、海はやっぱり面白いです。
乗船されていたゲストの皆様は、本当にラッキーでしたね。
水中で観察できれば良かったのですが、
そのあたりは、ご了承下さい。この場を借りて再度、お詫び致します。
それにしても、もう無いだろうなぁ〜。もう一回ぐらい見てみたいな〜。
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